2023年8月25日(金)~8月27日(日)甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳(テント泊)(南ア)(B1)

投稿者: | 10月 1, 2023

(8/25)夜22:00新宿西口に集合し、車で南アルプスへ向かう。今回は山頂が白い花崗岩で遠くから目立つ男性的甲斐駒ヶ岳、三つのカールを有し緩やかで女性的な仙丈ヶ岳の両座を目指す。
(8/26) 深夜1:30仙流荘に到着。登山口北沢峠行バス停には既に順番取りの荷物が並ぶ。急ぎ自分達の荷物を置き仮眠。5:20始発バスで標高800mから標高2,000mの北沢峠に至り、長兵衛小屋でテント設営。直ぐに仙丈ヶ岳を目指す。樹林帯急登後も岩の多い急な登山道が続くが、ハイマツ帯に至ると視界が開け、緩やかな山容が現れる。小仙丈ヶ岳から少しのところハイマツの間に雷鳥を発見。三つのカールと甲斐駒ヶ岳、北岳、鳳凰三山を眺めつつ昼頃山頂に至る。帰路は仙丈小屋・馬の背ヒュッテを経て、藪沢小屋分岐から沢沿いの道を歩くが、巻き道が多く長く感じた。15:40テント場に帰り、リーダーが用意してくれたすき焼き(上質の肉・野菜・卵で最高の味)を堪能。山の話で盛り上がり、終わり頃に雨になるが、残りは各自持ち帰り食べる。これも美味。(記 i)
(8/27)3:30起床。昨夜の雷鳴が頭上で轟いた直後の急な激しい雨が嘘の様な静かな朝だ。メンバーもよく眠れたと聞き、安堵する。お互いの体調チェックとコース確認を済ませ、長衛小屋前4:00出発。暗闇の中をヘッデンの灯りを頼りにシラビソやツガ等の単調な樹林帯を慎重に歩みを進める。岩斜面に取り付けられた鎖は、夜明け前のせいかより冷たく感じる。静かな森に発電機の音と水音が聞こえてくると、間もなく仙水小屋である。その後は樹林帯を暫く進み、V字状に見える地形の先の仙水峠を目指し、岩塊斜面を登りきる。仙水峠で日の出を眺めるミッションは、眼前に連なる特徴的な山並みと広がる雲海、これからの山頂アタックに向けて大きく背中を押してくれるものだった。さて、ここから駒津峰までの急登は、リーダーによる楽しい山ガイドで折れそうな心が幾度と救われ、360°に広がる駒津峰からの景色を目にすることができた。これからの稜線は岩場と鎖の細い登山道と小さなアップダウンが続き、行き交うハイカーで待機時間が発生し時間が読めない。雲一つなかった山頂に下から雲が湧きだし白くガスがかかり始める。巻き道ルートに入るが、砂地の登り部分は登山道を見失いやすい。摩利支天分岐から白砂の緩斜面をゆっくり進み、間もなく前方に山頂の祠が見える。山頂手前で八ヶ岳の全貌を眺め、あと一息。2,987m雲一つない青空の甲斐駒ヶ岳到着!ハイタッチ&ハグ&満面の笑み~サイコーの山頂である。駒津峰までの下山も登り同様ハイカーの行き交いで待ち時間発生。概ね樹林帯に覆われている可愛らしいフォルムの双児山山頂で最終休憩を取り、北沢峠に下る。長衛小屋テン場に戻ると、雨でぬれていたテントがすっかり乾いていた。テント撤収後、臨時便のバスに滑り込み、仙流荘で無事に下山できた安堵感に浸りながら至福な入浴タイム。中央道の渋滞に巻き込まれたものの、充足感に包まれながら帰路についた。  (記 s)


<今後の同山域への計画に対してのアドバイス等>今回、下りは馬の背ヒュッテから藪沢を下り、大平山荘に下りるコースを取ったが、沢沿いの登山道は狭く、また、途中崩落している箇所があり、迂回路を行くため、予定より時間が掛かった。更に、最後の大平山荘から北沢峠への登り返しも疲れを感じる。下山は、馬の背ヒュッテから五合目(大滝の頭)を経由して北沢峠に下る方が良い。 (記 m)
<コースタイム>(8/25)新宿駅西口(/22:00)=(8/26)林道バス利用者駐車場(1:30/4:30)-仙流荘バス停(4:40/5:20)=北沢峠(6:10/6:15)-長衛小屋(6:25/7:10)-北沢峠(7:20)-巻き道分岐(8:10)-五合目(大滝ノ頭)(9:00/9:10)-小仙丈ヶ岳(10:25/10:35)―仙丈ヶ岳(12:10/12:30)-仙丈小屋(12:40)-馬の背ヒュッテ(13:10)-藪沢小屋分岐(13:20)-大平山荘(15:10)-北沢峠(15:30)-長衛小屋(15:40/泊) (8/27) 長衛小屋(/4:00)-仙水小屋(4:30/4:35)-仙水峠(5:10/5:25)-駒津峰(7:00/7:15)-甲斐駒ヶ岳(8:50/9:15)-駒津峰(10:20/10:30)-双児山(11:15/11:35)-北沢峠(12:35/12:40)-長衛小屋(12:50/13:20)-北沢峠バス停(13:30/13:50)=仙流荘バス停(14:30/)
<参加者>4名