2023年6月9日(金)~10日(土)尾瀬ヶ原・三条の滝(尾瀬)(B1)

投稿者: | 7月 24, 2023

(6/9)家を出る時は雨具を使用して集合場所の沼田駅に向う。大清水行きのバスに乗車する頃は予報通りに上がり空も明るいので安堵する。戸倉にて登山口のある鳩待峠行きの乗合タクシーに乗り換える。駐車場はほぼ満車。峠に着くと人気の観光地はツアーやグループの人々で賑わっていた。我々も身支度をして山荘の脇からのアヤメ平の登山口へ向かう。喧騒から一変して静かな登山道だ。行き交うハイカーは2〜3人。今山行での1番の注意点として濡れた木道で転倒しない様にと細心の注意を払ってスタート。頭を雲で隠した至仏山を背にして新緑の綺麗な樹林帯の登りをやり過ごすとこのシーズン待望の水芭蕉がお目見する。今年は例年にない早い開花だとの事ですが、ここ横田代の水芭蕉は見頃で大いに堪能する。湿原の中には可愛い花達が迎えてくれた。樹林帯の中の今山行の最高峰の中原山の三角点をタッチしてアヤメ平を目指す。広い湿原に出ると右手に富士見下方面の山肌が新緑の濃淡とダケカンバの白い幹がアクセントとなっての美しさに思わず足が止まる。左手には湿原越しに燧ヶ岳の勇姿が、残念ながら今日は雲の中。アヤメ平から緩やかな下りは、ラバーが貼ってあり昨年の焼印が押され真新しい木道で心地良い。富士見田代を左に分けて、青空の下ダケカンバや橅の新緑、さし色のムラサキヤシオと木漏れ日に癒されながら樹林帯の中を下る。ほんの少し残雪があるが木道歩きには支障ない。尾瀬ヶ原に下り立ち竜宮十字路から右に折れて本日の宿泊地の見晴しに向かう。雲もとれた燧ヶ岳を真正面に眺めながら足が弾みますが、木道の段差には注意して第二長蔵小屋に到着する。
本山行で出逢った花たちの一部:水芭蕉、ミツガシワ、オオタチツボスミレ、ミツバオウレン、リュウキンカ、チングルマ、ヒメシャクナゲ、タテヤマリンドウ、ワタスゲ、コバイケソウ、イワカガミ、ムラサキヤシオ、レンゲツツジ、ズミ、オオカメノキetc.      (記 I)
(6/10)見晴十字路にあるいくつかの山小屋から、ツアーグループが何組かスタートしていくが、赤田代から三条の滝や燧裏林道を目指すグループは少ないようだ。昨日は木道のおかげで、スパッツもほとんど汚れず、今日もいいかと思ったが、小屋の方の話では、昨日三条の滝から来た人の足周りは、泥だらけであったとのこと。ただでも足回りは汚れるのですぐに装着した。赤田代から先は、木道も破損がひどく、さらに岩交じりのぬかるみの登山道があらわれた。尾瀬ヶ原の水を集めて只見川に流れこむ平滑ノ滝は全長500mといわれる一枚岩の上を文字通りに流れているのが望める。続けて現れた三条の滝は落差90mを一気に落ち、名瀑100選に選ばれるだけに、展望台からだが素晴らしい景観であった。第二長蔵小屋にもどり、ザックを受け取り、山の鼻までの尾瀬ヶ原の木道をゆっくり歩いて約2時間。尾瀬の湿原は田代と呼ばれ、アヤメ平の横田代、尾瀬湿原の赤田代、下田代、中田代とあるが、多くの池塘があり、浮島と呼ぶ小島を浮かべている。だが、竜宮あたりから中田代付近は湿原も少なくなり、池塘も減ってしまっている。私が学生時代に毎年通ったころと大きく様変わりした感じがする。木道には、ベンチやテーブルがいくつかある。今日は土曜日でツアーグループが多いが、まだ渋滞にもならず燧ヶ岳や至仏山が雲の間から楽しめた。しかし、やはり尾瀬ヶ原を楽しむにはもっと登山者の少ない平日をゆっくり歩きで景色を堪能するに限る。できれば一面の雪で木道が隠れた雪の尾瀬ヶ原、水芭蕉の尾瀬ヶ原、一面のニッコウキスゲの尾瀬ヶ原、草紅葉の尾瀬ヶ原とそれぞれ季節を楽しみながら、歩きたい。山の鼻はやはり昼時とあって渋滞していたが、鳩待峠までの標高差200m弱の木道の登りは特に渋滞していなかった。
(記 S)


<今後の同山域への計画に対してのアドバイス等>赤田代から三条の滝までの道は泥と滑りやすい岩、木の根が多く注意して歩く必要がある。スパッツは必須と考えます。  (記 I)
<コースタイム>(6/9)沼田駅(/9:20)=尾瀬戸倉(10:40/11:00)=鳩待峠(11:20/11:30)-横田代(12:50/13:00)-アヤメ平(13:40/13:50)−土場(14:25/14:40)−竜宮十字路(15:40/15:50)−見晴し(16:30/泊) (6/10)見晴し(/7:00)-赤田代(7:30)-三条の滝(8:20/8:40)−赤田代(9:50)−見晴し(10:20/10:40)−上田代(12:00/12:20)−山の鼻(12:50/13:00)−鳩待峠(14:00/14:30)=沼田駅(16:30/)
<参加者>3名