2019年11月2日(土)(奥秩父)西沢渓谷(A2)

投稿者: | 1月 19, 2020

山行計画

高尾駅=塩山=西沢渓谷入口-七つ釜五段の滝-旧森林軌道-西沢渓谷入口=山梨市=高尾駅
・集 合   7:50 高尾駅(8:02発甲府行き)
・帰 着  18:40 高尾駅
・費 用 約5,000円(高尾基点)
・地 図  (1/25000地形図)雁坂峠・金峰山       (昭文社) 金峰山・甲武信 裏面
・歩 程  約3時間30分
・申 込  10月25日締切
◎紅葉の渓谷美を楽しみながら歩きましょう。七ツ釜五段の滝手前に鎖場があります。往きは塩山からタクシーのため予約の都合上、締切日を早めました.

山行報告

塩山駅南口からタクシー2台に10人がみっちりと乗車。2つの大型台風の影響で流木が漂うダムは、さながらフリーズドライのゴボウを浮かべた抹茶オレのようだ。到着した渓谷入口は変わらず車と人で賑わっている。笛吹川沿いを、トイレのあるネトリ広場、続く分岐の甲武信ケ岳への戸渡尾根コースと徳ちゃん新道の標示、閉鎖中の西沢山荘を後にして、そのフォルムが魅力的な鶏冠山(とさかやま)へ向かう人を眼で追いながら先へ進み、再度つり橋を渡る。

道は狭く、濡れた岩も出てきたため1列となり、支えるための右手の鎖と、斜面滑落注意を意識させる左手の鎖を使って、「三重の滝」に到着。沢だけど「フグ岩」、ネーミングセンスに拍手を送る「ウナギの床」、いかようにも見える「人面岩」と次々と現われる奇岩に想像を逞しくするのが今山行の醍醐味。方丈橋を渡り、アップダウンをこなせば、名瀑100選に名を挙げる「七ツ釜五段の滝」が現われる。流れ落ちる水勢は勇ましく、それを飲み込む大小の釜は清澄な碧緑を呈している。「不動の滝」を過ぎ、時間になった場所で昼食を取り、「西沢渓谷終点」に到着。ここには、男女トイレが各1つ、舞台のようなベンチ、そして「黒金山登山道入口」の標識が立つ。

ここからは、昭和の名残のレールが見え隠れするトロッコ軌道跡を辿る。大展望台で集合写真を撮り、甲武信主脈の美しい山塊を眺めやる。この時間になり日が射し、秋の青空は吸い込まれるように美しい。「大久保沢」で橋を渡り、山の神の大岩を過ぎ、「音取大橋」を最後に歩き、再び出発地に戻り立った。各地で「今年の紅葉は遅く色づきも芳しくない」の声が聞かれ、自然への畏敬の念を再認識させられた。それでも小さな秋を見つけたいと山に入った、令和最初の秋であった。(T)

<コースタイム>塩山駅(/9:30)=西沢渓谷入口(10:00/10:05)-西沢山荘(10:35)-三重の滝(11:00/11:05)-七ツ釜五段の滝(12:05)-不動の滝(12:15)-旧森林軌道(12:40/12:50)-大久保沢(13:25)-ネトリ大橋(14:00/14:10)-西沢渓谷入口(14:15/14:20)=塩山駅(14:50/)

<参加者>10名