(10/9)緊急事態宣言明けの泊り山行、ザックを背負っての移動も人目を気にせず、郡山駅に集合。駅を出ると小雨、好転を信じてレンタカー2台で裏磐梯へ。天気は高曇りラッキーにも登山口手前の第二駐車場になんとか駐車出来た。登山道は整備されて歩きやすく、明るく色付いたブナやダケカンバの林の中をゆっくりと歩く。この季節にして蒸し暑く、思いのほか汗が出る。
ほどなく硫黄の匂いが漂う中の湯跡に着く。20年程前に閉業した廃墟と化した宿の傍には当時と変わらず温泉が湧き続けているのが印象深い。弘法清水まで尾根づたいに登っていくと、途中から裏磐梯の美しい湖沼群を眺めることができる。弘法清水の山小屋は多くのハイカーで賑わっていた。ここから頂上まではやや急登、頂上に着くと残念ながらガスの中で眺望はなし。ゆっくりランチの後、下りにお花畑を周回する頃になると、私達を待っていたかのようにガスが晴れて、パッチワークのような山姿に日が当たり彩鮮やか、天狗岩から眼下に広がる噴火口のジオパークと湖沼群のコントラストが素晴らしい。分岐からは登ってきたルートを一気に下り、予定より30分ほど早く下山。本日のお宿である岳温泉「あだたらふれあいセンター」までは信号もなくノンストップ。源泉かけ流しのお湯と豪華な食事を堪能し、翌日に備えた。(記 T)
(10/10)朝7時前に宿を出発、あだたら山スキー場の駐車場に向かう。登山口の手前徒歩5分ほどの第二駐車場に駐車。曇り空だが、時折うっすら青空が見えるお天気。ロープウェイ駅で準備をすませていよいよ出発。登山道はぬかるんでいる。森林の中の登山は気持ちよく、時折空を見上げると、澄んだ秋空。水色の空を背景にして、紅葉し始めた木々の葉を眺めてうっとり。薬師岳に到着する頃には、だんだんガスが出てきて青空が見えなくなってきた。
薬師岳から先の細い登山道は、ロープウェイで登ってきたハイキング客等と合流となり、かつ、上り下りのすれ違いで大渋滞が発生。紅葉を楽しみながらゆっくり進む。やっと安達太良山山頂に到着した時には残念、ガスで眺望はあまりよくない。溶岩ドームの山頂で全員集合写真を撮る。下山し始めた時、ふと空を見上げると、「ほんとの空」が広がっていると思ったら、たちまちまた雲に覆われる。名残惜しいけれど、くろがね小屋方面に下山開始。途中、辻ノ峰で、紅葉と二本松の街を見ながら昼食。くろがね小屋に到着してまた靴を洗うのにも行列、トイレも行列と長蛇の列の連続。くろがね小屋でも結構時間をとられ、計画より1時間遅れて小屋を出発。大幅遅れなので下山を急ぐ。幸い、下山道は歩きやすい林道のような道だったので、コースタイムを30分縮めて登山口に到着、無事登山終了。
ほんとの空と大渋滞 山頂直前の岩場 安達太良山山頂
ポスターに出てくるような紅葉の風景にはまだ少し早かったが、雨にも降られず「智恵子抄」であまりにも有名な安達太良山に登頂し、山頂で瞬間でも青空にも出会えたし、下山後は温泉で汗を流すこともできたし、本当に盛り沢山の山行であった。(記 T)
<今後の同山域への計画に対してのアドバイス等>
(10/9 磐梯山)9時30分時点で八歩台登山口駐車場は満車、手前徒歩5分の第2駐車場にぎりぎり駐車。第2駐車場も満車の場合は峠の反対側のこがね平駐車場に駐車して20分登ることになる。コースに危険個所は特になし。弘法清水から山頂までの間は登山道が狭く登り下りの交差で時間がかかる。
(10/10安達太良山)7時時点で登山口有料駐車場は空きあり。山頂の溶岩ドームに短い鎖と梯子があるが、特に危険な個所はなし。山頂迄の登りは泥濘が多い。上述の通り薬師が岳から山頂まで大渋滞。磐梯山、安達太良山ともに紅葉時期は特に時間に余裕を見る必要がある。(記 N)
<コースタイム>(10/9)郡山駅(/7:55)=八方台登山口(9:50/10:00)-中の湯跡(10:25/10:35)-弘法清水(11:50/12:00)-磐梯山-(12:30/13:10)-弘法清水(13:30/13:45)-中の湯跡(15:00/15:10)-八方台登山口(15:30/15:50)-岳温泉あだたらふれあいセンター(17:20/泊)
(10/10) 駐車場(/7:15)-あだたら山ロープウェイ駅(7:25/7:30)-奥岳登山口(7:35)-薬師岳(9:05/9:10)-安達太良山(10:50/11:05)-辻ノ峰(11:30/12:00)-くろがね小屋(12:30/13:00)-奥岳登山口(14:10)-駐車場(14:20/)
<参加者>6名