2020年7月5日(日)~7月11日(土)(北海道)暑寒別岳・ユニ石狩岳~石狩岳(B2)

投稿者: | 8月 21, 2020

(7/5)新千歳空港にリーダーが出迎えてくれて、一路雨竜沼湿原ゲートパークキャンプ場に向かう。綺麗な芝地にテント前泊。

(7/6)北海道の朝4時はヘッドランプのいらない明るさで、晴天の出発となる。林道を通りアップダウンが始まると、まもなく白竜の滝が現れる。衣服調整をし、滝を上から眺めながら進むと、川沿いの道になり、雨竜沼湿原に到着。ラムサール条約登録湿地で、木道も一方通行に整備され、可愛らしい花々と大小の池塘が続く。旧展望台からササが多くなり、熊のフンも二箇所見つける。その後ダケカンバ・ハイマツの間を通り抜けると南暑寒岳に到着。南暑寒岳から最低コルまで約200メートル下がるが、最初の下りが急なザレで、それが終わると笹藪の下りが始まる。人の背丈程の笹藪を所々落ちているピンクテープと踏み跡を頼りに、ストックでかき分けて前に進む。下りの藪漕ぎが終わると、登りの藪漕ぎが延々と続く。7合目あたりで雪渓脇を通過。暑寒別岳の1つ手前のピークから直登が始まる。ストックが効かず、両側の笹をつかみながら登り切ると、頂上が見え登頂。南暑寒岳をはじめ、遠くにあの湿原が見えた時は感激した。下山は比較的なだらかな箸別コースを下る。暑寒別岳山頂手前や下り斜面は一面の花畑で、天気も良く、憧れの暑寒別岳からの景色を堪能できて、素晴らしい1日でした。

(7/7)移動日(バス、電車、バス、タクシーを乗り継いで車を回収)

(7/8)停滞日及び糠平温泉に移動(泊)

(7/9)糠平温泉の朝は晴れて清々しい。車で約50分、ユニ石狩岳の登山口へ到着。登山道は緩やかな篠山の林道から始まる。ほどなく針葉樹の林になり、ダケカンバへと続く。ナナカマドの緑が、青空に映える。水場を過ぎると急登が始まり、まもなく十石峠に到着。ザックをデポして、ユニ石狩岳に向かう。一度下がって上り直すと約1時間で山頂に到着。同じ道を戻り、デポしたザックを背負い、ハイマツの間を抜けると、ブヨ沼に到着。水場は約300m下ったところにあり、水量は豊富であった。ブヨ沼に戻り、次のピ-クにテントを張る。その日の夜は風速13メ-トルと言う予報でビクビクしていたが案の定ものすごい風で、夜何度も目が覚める。

(7/10)朝3時起床。風は止み、穏やかな朝を迎えられて安心する。朝食をとり支度をして4時17分に出発。音更山までは急なアップダウンが続く。音更山からは大きな石のガレ場を降り、しばらく行くとシュナイダーコース分岐点と合流。ザックをデポして約1時間で石狩岳へ。登山道の南斜面は高山植物が満開で、山頂では北に大雪山系の山々、南にはニペソツ山、ウペペサンケ山が広がり、素晴らしい景色を堪能する。(ちなみにこの原生林に囲まれた山頂で、何故かドコモのアンテナが4本立ちました)石狩岳山頂から石狩岳最高点にピストンし、シュナイダーコース分岐まで降る。シュナイダーコースは木の根や大きな段差のある下りで、リーダーの指示に沿って足を置き、慎重に降る。約2時間で水場に到着。川沿いの道を歩いてシュナイダーコース登山口に到着。ユニ石狩岳登山口まで林道を歩き、駐車場に到着。(F)

<コ-スタイム>
(7/6)雨竜ゲートパークキャンプ場(/4:00)-白竜の滝(4:35/4:45)雨竜沼湿原入口テラス(5:50/6:00)-旧展望台(7:10/7:20)-1130mハイマツ(8:15/8:25)-南暑寒岳(8:55/9:05)-最低コル(10:15/10:25)-小ピーク(11:22/11:32)-暑寒別岳(13:10/13:30)-分岐(13:45)-六合目(14:45/14:55)-二合目(15:55/16:05)-箸別避難小屋(17:15)=増毛民宿(泊)
(7/7)増毛-増毛役場前=留萌駅=深川駅-深川十字街=雨竜=雨竜沼湿原ゲートパークキャンプ場(車回収)=十勝(泊
(7/8)十勝=糠平温泉(泊)
(7/9)糠平温泉(/5:00)ユニ石狩岳三股登山口(5:50/6:10)-水場(8:05)-十石峠(9:50/10:10)-ユニ石狩岳(10:55/11:20)-十石峠(11:50/11:55)-小ピーク(12:50/13:05)-ブヨ沼(13:15/13::20)-水場(13:30/13:45)-ブヨ沼(13:55/14:00)-テント場(14:15/泊)
(7/10)テント場(/4:20)-音更山(6:05/6:25)-シュナイダーコース分岐(7:25/7:40)-石狩岳(8:30/8:40)-石狩岳最高点(8:50/9:00)-シュナイダー分岐(9:45/10:05)-シュナイダー登山口(13:10/13:20)-ユニ石狩岳三股登山口(13:50/泊)
(7/11)予備日(最終日は個人山行後丸駒温泉で一浴、新千歳空港に送ってもらい解散した)

<参加者>3名

リーダーコメント 今回の山行は1週間のスパンの中で二つの山行を実施するというプランとしたものです。北海道は山域が違うと天気も違うことも多く、山行の順番は天気を見て判断の予定でした。結果は、石狩岳は1日順延して実施。中日の停滞日は温泉、最終日は個人山行として皆で恵庭岳に登りました。
暑寒別岳を縦走するには入山・下山共町まで車かタクシーが必須で、個人山行ではなかなか実施し難い山行です。湿原の花は最近の低温でエゾカンゾウは少し早かった感がありましたが、低温続きに加えてエゾシカによる食害で花の数が激減していると地元関係者の話がありました。ワタスゲは満開、暑寒別岳山頂付近の花々は最盛期という印象でした。箸別避難小屋にタクシーを予約しておきましたが、最終時間調整は山頂及び二合目からの携帯連絡で行いました。(通話可能場所は事前入手)
石狩岳縦走はテント1泊でしたが、逆コースを一日で抜けるグループと途中行き会いました。荷を軽くして早立ちすれば十分にそれは可能だと思います。速攻も良し、テント泊で北海道の大自然をタップリと楽しむのも良いでしょう。事前収集した情報でブヨ沼キャンプ地からの水場は枯れているという話で、今回は二日分の水を各自担ぎあげました。しかし、水場150mの案内板に従って、300m近く下ると充分な量の水を汲むことが出来ました(但し、夏場以降について同じことが言えるかは要確認)。

<参加者>xx名