(10/11)タクシー等で月山八合目登山口の休憩所で全員が集まり登山開始。小雨だが視界は良好。木道から始まる登山道の緩やかな山の斜面は一面、緑をバックに赤・黄・茶に色づいている。少し登ると眼下に紅葉の絨毯が広がる。ニノ岳(佛生池小屋)では視界がなく寒い。行者返しの急登後、石の道、木道を歩き登山口から約2時間半で月山頂上に至る。山頂は狭く三角点と小さな標識がある。視界なく風も強い中、写真を撮り早々に頂上小屋を経て、装束所まで降り昼食休憩。雨風を避け休める所がないのが辛い。しかし、随所に黄から赤に燃える草紅葉、緑に赤と黄のパッチワークの山の斜面に目を奪われ、カツラの木の甘い香りも漂う。最後はハシゴの連続。滑りやすい。下山口の湯殿山神社にお参り。裸足になり祈祷を聴き参拝。その後、シャトルバスで湯殿山参籠所に着く。お風呂、夕食をいただき、メンバーで打合せ、明日の山行は見合わせることとした。
(記 I)
(10/12)夜通し降り続いていた雨は、勢いを弱めることなく朝になっても落ちていた。山籠所の方のアドバイスも受け昨夜のうちに話し合っていた本日の「六十里越街道」歩行は中止確定となる。さすれば、平素であれば8時30分斎行の「朝御餞祭(アサゴセンサイ)」に、十数人の講の方々と共に参列させていただける恩恵に預かる。神職の鳴らす太鼓に始まり古式ゆかしい祝詞とお経が流れる時間となり、心身が浄化されるのを感じた。朝食を終え、2台の車で鶴岡駅へ向かい、本山行は解散となった。羽黒山、月山、湯殿山の三山を「出羽三山」と称するが、それぞれの山が象徴する時空がある。月山(過去)で降られた雨の経験は、湯殿山(未来)での御祈禱で昇華され、次なる晴天の山行は約束されたことであろう…⁉
(記 T)

<今後の同山域への計画に対してのアドバイス等>
鶴岡駅~月山八合目(羽黒口)の登山バスは9月で終了のため、紅葉の時期はタクシーなどの移動手段が必要となります。山中に数箇所あるトイレも例年10月中旬頃に閉鎖されるため、情報収集を行っておくと良いと思います。
(記 O)
<コースタイム>
(10/11)月山八合目登山口(/10:00)-一ノ岳(11:00/11:05)-ニノ岳(佛生池小屋)(11:30)-月山 (12:30/12:35)-月山頂上小屋(12:40)-牛首(13:25)-金姥(13:45)-装束所(14:40/14:50)-湯殿山神社(15:40/16:05)-バス停(16:10/16:20)=湯殿山参籠所(16:25/泊)
(10/12)湯殿山参籠所(/9:00)=鶴岡駅(10:15/)
<参加者>6名