地蔵峠は快晴、無風状態。絶好の雪山日和となる。地蔵峠駐車場でワカン、軽アイゼンなどを装着して出発。先行者のトレースに沿って進む。ルートから外れなければ雪を踏み抜くことはない。鐘分岐を過ぎ本格的な登りになる。吹きさらしのため岩が露出し、先着登山客で賑わう広い山頂に着くと、これ以上望めないと言ってよいほどの見事な360度の眺望に遭遇した。白馬、五龍から槍・穂高、乗鞍に至るまでの北アルプスの峰々、御岳、南アルプス、八ヶ岳、富士山、篭ノ登山、浅間山、草津白根、白砂山、四阿山、妙高、火打、高妻などの白銀の山々。まさに壮観の景色である。山頂で昼食をとったのち、湯ノ丸山北峰まで往復。南峰・北峰付近では、樹氷、シュカブラ（風雪紋）、枝先が綿にくるまれたように雪のついた木々など雪山の風情を楽しめた。湯ノ丸山山頂から、烏帽子岳との鞍部までの急斜面を降る。岩が雪に覆われているため快適な降りとなった。鞍部からは平坦なルートとなり、中分岐、白窪湿原、キャンプ場を経て駐車場に戻る。今回の山行で印象的だったのは、優美な湯ノ丸山の姿と空の深い青色。よく「八ヶ岳ブルー」といわれるが、「湯ノ丸ブルー」とあえて言ってみたくなるほどの透明感と深みのある蒼穹を堪能できた。
（記 T）
＜今後の同山域への計画に対してのアドバイス等＞
上信越自動車道小諸インターから湯ノ丸高原スキー場へ上がる県道96号線は除雪されているが、スキー場に近くなると所々に雪が残っているため、冬タイヤ必須。コース上には危険個所はない。鐘分岐を過ぎると山頂まで急登となる。山頂から鞍部へはさらに急な下りとなる。
（記 N）
＜コースタイム＞
地蔵峠駐車場（/9:55）－ツツジ平（10:15:10:25）－鐘分岐（10:50）－湯ノ丸山 （12:00/12:25）－湯ノ丸山北峰（12:35）－湯ノ丸山（12:50）－鞍部（13:25/13:35）－中分岐（14:15）－白窪湿原分岐（14:30）－地蔵峠駐車場（14:50/）
＜参加者＞５名