2024年5月11日(土) 中倉山・沢入山 孤高のブナ(北関東)(B1)

投稿者: | 7月 8, 2024

一面に広がる蒼天は、今日の山行を祝福しているようだ。この山域は旧足尾銅山の跡地であり、裸になった山に植林が数多く行われていた。1時間ほどの林道歩きを終え、本格的に山に登り始める。まずは500mの急登を登る。冬の間に山をサボっていた足には堪える。皆さん涼しい顔をして登っている中、一人息を切らして必死に登った。休憩を挟みながら1時間で登り終えると中倉山だ。稜線がきれいに見え始める。裸山は森林限界を超えた稜線のような雰囲気を醸し出し、一同こんなお得な山があるのか!と驚嘆した。右手に男体山を見つつ、沢入山を目指して稜線歩きを始めると、有名な孤高のブナが姿を表した。今では周辺に若い樹木も見えているものの、足尾銅山の時期を乗り切ったのはこの木だけだったのだろうということは容易に想像できる。時代の変化を耐え忍んできた孤高のブナに、平身低頭の思いを抱きながら、皆でブナの木を見ながら食事を取った。沢入山まで、岩稜もどきの稜線を歩きながら更に200m標高を上げた。前には、皇海山がちらほら見えてきている。山頂に到着すると、皇海山が大きく見え、雪を抱いた上州武尊山、谷川岳、日光白根山、そしてずっとお供をしてくれている男体山の、5座の百名山が一望できた。沢入山から先へ続く稜線は、皇海山へのベースとなる庚申山まで続く。笹に追われた稜線に、いつかはと思いを馳せ、下山の帰路についた。
(記 S)


<今後の同山域への計画に対してのアドバイス等>
登山道は整備されているが孤高のブナから沢入山(そうりやま)へ向かった200mほどのところに小規模な岩場がある。難しくはないが滑落すると大怪我は必至。巻道もあるが孤高のブナ直下まで戻らないと巻けない。
(記 M)

<コースタイム>
銅親水公園入口(/8:55)-登山口(9:40/9:50)-尾根・巻き道分岐点(10:55/11:00)-中倉山(11:20)-孤高のブナ(11:20/11:45)-沢入山(12:35/12:55)-尾根・巻き道分岐点(13:55)-登山口(14:50)-銅親水公園入口(15:30/)

<参加者>5名