2023年12月1日(金)~12月3日(日) 鳳来寺山・上臈岩・明神山(西日本)(B1)

投稿者: | 2月 16, 2024

(12/1)豊橋駅に集合し、レンタカーで鳳来寺山へ向かう。この山は貴重な史跡や寺院が残る霊山で、歴史的建造物が多く点在し、また紅葉の名所としても名高い。山頂近くにも駐車場があるが、我々は麓の駐車場からスタートして15分ほど歩いて登山口に到着。ここから1425段の石段の登りが始まる。朱色の橋を渡ると立派な仁王門が現れ、その先には樹齢800年と言われる傘杉が聳え立っている。長い石段を登っていくと両側には不動院跡や寺院跡などが次々と登場し、霊山らしい独特の雰囲気を感じる。緩急ある石段を登りつめ、ようやく鳳来寺本堂に到着。本堂前の広場からは眺望が良く、大きな休憩所があり、ここでランチタイム。本堂より先は本格的な登山道になる。奥の院を過ぎ15分ほどで鳳来寺山山頂に着く。木に囲まれ眺望はない。少し先の瑠璃山へ進み景色を楽しむ。その後東海自然歩道を歩き、絶景ポイントのある天狗岩と鷹打場展望台へ立ち寄る。ここからの道は老朽化した橋や木道が多く慎重に下っていく。やがて苔生した東照宮の屋根が見えてきた。10分ほどで本堂に戻り長い石段を下って駐車場へ戻った。紅葉の見頃には少し遅かったが、人が少なく静かな山歩きが楽しめた。(記 M)
(12/2)宿から車で25分程走り、砥石林道の途中まで送ってもらう。当初ゲートまでの予定であったがUターン出来ないと困るということで適当なスペースのところで下車。身支度を整え冷えた空気の中スタートした。車止めのゲートを過ぎて川沿いの林道しばらく進み程なく馬の背沢登山口に着く。登山口からはいきなりの急登が始まる。10分ほどで体が温まり、息も上がってくる。木の根、大きな段差、倒木があり、両手を使いながら登り続けた。ロープが所々あり、助けてくれる。小休止を何度か入れ、馬の背岩に着く。片側は切り立った岸壁でかなりの迫力だ。高さが100mくらいはあろうと思われる白い岸壁を一人ずつ慎重に渡る。馬の背岩から薄暗い人工林の林を登り、ようやく西峰に到着した。5分程休み、明神山に向かう。15分程歩き明神山に着く。頂上は広くはないが、多くの登山者でにぎわっていた。ここで昼飯とした。頂上には展望台があり南アルプスの山々が遠くに見渡せる。気持ちの良い眺めが楽しめた。30分の休憩を入れ乳岩に向かって出発する。ここからは人も多く、明神山へのいくつかのルートの中でのメインのルートであり、他の登山者も多い。直ぐに険しい下りの岩場となり、クサリ場が何度か続いた。慎重に下りを続ける。やがて登山道がしっかりしているところが多くなるが、分かりにくい所が2、3ケ所あり、都度位置の確認を行いながら進む。九十九折れの道を進み、やがて高さ30mくらいの大きな岩が現れた。上から覆いかぶさるようで迫力がある。少し先の岩場(鬼岩)では高さ50m近くはあろうと思われる。クライミングをしている人もいた。ガレ石交じりの九十九折れの登山道を更に下り乳岩に到着した。一周30分弱の奇岩スポットを周回するコースで、途中に規模は小さいが鍾乳洞もある。コースは整備されているが、金属製のハシゴは所々足を掛けるたびにギィッと軋む。かなり急角度なハシゴもあり、ワクワクどころかビクビク感も十分ある。頂上近くの通天門と言われ、岩が門のようにそびえたっているところは、自然の作った見事な景観である。乳岩を一周して、最後の下りを進み、やがて乳岩峡入口に到着して、2日目の山行を終えた。 (記 I)
(12/3) 上臈岩は奥三河の秘境の岩峰で、下部が白い岩の岸壁に囲まれる鳳来湖の東湖畔の一角を占める。愛知県民の森に車を停め、往復約7時間かけて上臈岩に向かう。気温はゼロ度近く吐く息が白くなるが、杉林を急登するとすぐに暑くなる。稜線にはシャクナゲの木が群生。鳳来湖の東岸沿いの尾根は奥三河特有の石英安山岩の白い岩が多く所々ハシゴのある道を通る。要所に防火水槽が設置されており登山道はよく整備されている。岩を訪れる登山客も多い。晴天に恵まれ、途中、展望がよいポイントからは稜線の東側に昨日登った明神山、鳳来湖の深く碧い水、宇連ダムなどもよく見渡せて気持ち良い。稜線の西側には宇連山などの山々が連なる。上臈岩周辺は多数の道があり、迷いやすい。他の登山客も含め、行き戻りしながら、「下の上臈」・「中の上臈」から上臈岩へと周回。岩の上は断崖絶壁で足がすくんだ。「下の上臈」・「中の上臈」の岩の上は広く沢山の人が(緊張感を持ちつつ)ランチをとるなどくつろいでいた。対岸に見える上臈岩の上に人影が見え、切り立った岩の上によくいけるものかと思えた。周回し実際にそこまで行くとスペースが限られている岩の上に次々に訪れる登山客がみられた。スリルを味合うにはもってこいの場所だが、足がすくみ岩の上では長居できなかった。早々に写真を撮り、さらにその奥まったところにある「裏の上臈」で昼食。そこも断崖絶壁で落ち着かない中で垂直の絶壁を見ながら休む。なかなか体験できない山行であった。帰りは東側の中尾根を降り県民の森に無事に帰還。ほっとする。 (記 I)


<今後の同山域への計画に対してのアドバイス等>アプローチは砥石林道からとなるが、車を駐車できるスペースは無い。
(記 N)
<コースタイム>(12/1)笹川駐車場(/11:25)-石段登り口(11:40)-鳳来寺本堂(12:20/12:40)-鳳来寺山山頂(13:15/13:20)―瑠璃山(13:25/13:40)-天狗岩(14:10/14:15)-東照宮(14:55/15:05)-笹川駐車場(16:00/)
(12/2)砥石林道途中(/7:26)-馬の背沢登山口(8:00/8:05)-709m地点(9:10/9:20)-馬の背(9:30)-西峰(10:55/11:00)-明神山(11:15/11:45)-六合目分岐(12:40)-胸突き八丁の頭(12:51)-鬼岩乗越(13:25)-乳岩分岐(14:40)-乳岩(14:46/15:21)-乳岩分岐(15:25)-乳岩峡入口(15:40/)
(12/3)モリトピア駐車場(/7:30)-シャクナゲ自生地登り口(7:40)-429m分岐(9:25/9:30)-上臈路入口(10:05/10:10)-下の上臈(11:00)-中の上臈(11:10)-上臈岩(11:30)-裏の上臈(11:45/12:10)-上臈路入口(12:50)-429m分岐(13:20) -モリトピア駐車場(14:30/)
<参加者>5名