川場スキー場の立体駐車場に車を止め、支度をして受付に向かう。受付では事前に事前に準備しておいた登山届を提出しリフト料金を支払う。ここからリフトを2本乗り継ぎ、標高1,850mのゲレンデトップへ550mを20分程で一気に登る。ゲレンデの端に移動し、アイゼンを装着していよいよスタート。始めから超急登だ。脹脛がつらい。30mほど登れば、一旦は落ち着くものの、剣ヶ峰山への登りは急登がそのあとも続く。アイゼンの前歯を効かせて急登を進めば狭い山頂に到達する。目の前には今日のメインターゲットの沖武尊が姿を現す。これから歩く剣ヶ峰から沖武尊山へ続く稜線がロマンを感じさせる。前武尊に続く右の稜線も魅力的だ。左を見れば、山頂を真っ白にした谷川連峰の山々が見える。剣ヶ峰山からの下りはかなりのこう配だ。慎重に降り、歩みを進める。谷川連峰の雄大な白銀の情景に心を奪われながら、沖武尊山頂を目指す。山頂へのルートは急登もあるものの、剣ヶ峰山ほどではない。息を弾ませながら登りきれば、そこに大パノラマが広がった。前面には、至仏山、燧ヶ岳が、奥には皇海山も見える。振り返れば、赤城山、浅間山などが見えている。奥には四阿山も見えているだろうか。谷川連峰をも一望できるこの場所からは、いったいいくつの百名山が見えているのだろうか。素晴らしい景色の中、30分程腰を下ろして昼食をとった。山頂を後にし、剣ヶ峰山を目指して帰路に就く。帰路では剣ヶ峰山がマッターホルンのように見え、素晴らしい景色だ。ただこれをまた登るのかと思うと、つらくもなる。剣ヶ峰山の南側の斜面にはトレースの跡があり巻いた人もいるようだが、同時に雪崩跡も視認できる。気を引き締め、アイゼンと冬靴で重い足を動かし、剣ヶ峰山への最後の登りを登った。振り返り、沖武尊に別れを告げ、ゲレンデトップに下る。最後の急斜面で滑らないよう慎重に足を運び、無事にゲレンデトップに帰着。本日の山行を終えた。 (記 S)
<今後の同山域への計画に対してのアドバイス等>川場スキー場駐車場7階にある受付で、ココヘリ番号を記載した登山届を提出し、リフト料金(2,400円+デポ500円)を支払う。ココヘリ持参が必須のため、未加入者は受付でレンタル(1,100円)する必要がある。駐車場維持協力費は1,000円。ストックとチェーンスバイクで登っている方もいますが、10本爪以上のアイゼンとピッケル持参が安心です。(記 S, A)
<コースタイム>新宿工学院大学前(/5:35)=川場スキー場(7:55/8:30)=川場スキー場ゲレンデトップ(8:55/9:05)-剣ヶ峰山(9:35/9:45)-沖武尊山(10:50/11:20) -剣ヶ峰山(12:25/12:35)-川場スキー場ゲレンデトップ(12:55/13:05)=川場スキー場(13:25/13:45)=新宿駅西口(17:55/)
<参加者>3名