2020年2月23日(日)~24日(月・振)(八ヶ岳)白駒池・にゅう(B1)

投稿者: | 3月 16, 2020

山行計画

新宿駅=茅野駅=渋の湯-高見石小屋(泊)-白駒池南岸-にゅう-にゅう分岐-中山-高見石小屋-渋の湯=茅野駅=新宿駅
・集 合  2月 23日 9:10 茅野駅
・帰 着  2月 24日 19:00 茅野駅
・費 用  約23,000円(新宿駅基点)
・地 図  (1/25000地形図)蓼科          (昭文社) 八ヶ岳
・歩 程  1日目約2時間40分、2日目約6時間40分
・参加条件 雪訓及び雪山山行参加者
・申 込  2月2日締切
◎初日は高見石小屋まで。翌日は全面凍結した白駒池を歩きます。その後足を延ばして八ヶ岳連峰から富士山が見える北限「にゅう」に上ります。厳冬期八ヶ岳の初級編です。小屋泊、テント泊併用山行とします。審査会対象山行であることと参加条件があることをご承知おきください。

山行報告

(2/23)大勢の登山客を送り出した茅野駅はバス停も長蛇の列。茅野から渋の湯往復きっぷの設定は現在ないそうで、片道切符1200円を購入。バスは雪を見ないまま走り続け、細い山道に変わる直前のパーキングでチェーンを着け凍結した道を徐行しつつ渋の湯に到着。アイゼンとストックで出発、前にも後ろにも人は続く。冷気の中に硫黄の匂いを感じつつ、麦草峠や黒百合平の標識を見て、しっかりと上がっていく。木々に乗っている雪は控えめで、足元は柔らかい。1時間ほどで「賽の河原」に到るが、雪が少ないため大岩の露出が目立ち、アイゼンの爪に注意を払い歩く。再び樹林の中を進み高見石小屋に到着。荷物を下ろし、小屋の裏手の高見石に登ってみる。てっぺんからは鈍く凍りついた白駒池が見え、翌日の湖上ウォーキングに心を弾ませる。小屋の中は薪ストーブが威勢よく焚かれ、ランプの温かな光が溶け込むウッディな空間で温かな食事をいただいた。

【星空講座】 高見石小屋の名物、星空講座。「夕食後に始めます」とのアナウンスで睡魔と闘いながら開始を待つ。小屋前のデッキで、東西南北と体の向きを替えながら感動して聴き入りました。なのに、暖かい小屋に帰ってきた途端、雪の如く消えてしまったお話。キーワードは、「星座の数は世界共通88個」、「冬の星座」、「冬の大三角形」、「冬のダイヤモンドは6個」です。                    

(2/24)ストーブが点く前に起床し、各自の朝食をとり出発。ヘッデンは点けずとも下り道を進んでいける。「たかみの森」と名付けられた美しい森を抜け白駒池に出る。道から外れ、「ここが岸辺と湖との境界であろう」と思われる箇所からの最初の1歩は、小屋番が「是非!」と太鼓判を押してはいたが緊張。個々に好きに歩き回り、雪を掘り厚い氷を確認した。ルートに戻り前進、分岐を右、再び樹々の中へ。この時間の先行者はいないようだが踏み跡はしっかり出来ていて、目安となるテープとロープも見てとれる。ほどなく、雪の白駒湿原、先を行って、稲子湯への分岐。山頂まで残すところ標高150m付近からは、トレースが見えなくなった傾斜を中山方向を指す標識まで慎重に登り詰めた。にゅう山頂への短かな道は見事に凍っていた。風の強さにこの場所を感じ、富士は美しく、浅間山は前日よりもくっきりと映え、先ほどの湖には列をなして歩いている姿があった。中山への道に戻り、下りと上りを終え中山峠との分岐に出る。中山は山名標識があるものの眺めの全くない通過点で、その前の開けた場所で足を止め、ポコンとしたにゅうと、様相の相異なる東西の天狗岳を眺める。その後の展望台からの真白な北アルプスの峰々に浄化された心もちになった。八ヶ岳ブルーと雪の造形を堪能しながら下り歩き小屋に帰着。来た時には薄曇りだった賽の河原の樹々と大岩が舞台のようにキラキラと反射して、楽しい山行のフィナーレとなった。富士山雪訓で雪歩きを再開し、スノーシューで歩き、今回はアイゼンでの歩き。経験できた感覚を次回まで覚えていられればと思う。(T)

【渋御殿湯】 日帰り入浴1000円。床と浴槽は木製。普通のお湯と、26℃の乳白色の源泉。26℃!中学生のプールの授業以来の冷たさ。足先をつけ体を沈めるのに勇気が必要な温泉。疲れに効くも心臓には悪そう?である。

<コースタイム>(2/23)茅野駅(/9:23)=渋の湯(10:40/11:15)-高見石小屋(13:30/泊) (2/24) 高見石小屋(/6:10)-白駒池南岸(6:30/6:50)-にゅう(8:00/8:20)-にゅう分岐(9:15)-中山(9:30/9:45)-高見石小屋(10:50/11:15)-渋の湯(12:15/14:55)=茅野駅(15:52/)

<参加者>4名