2019年12月8日(日)(奥多摩)天地山から鋸山(B1)

投稿者: | 2月 10, 2020

山行計画

白丸駅-柿平橋-林道終点-天地山-鋸尾根-鋸山往復-愛宕神社-奥多摩駅
・集 合   8:45 白丸駅 (青梅駅8:10発 奥多摩駅行き乗車)
・帰 着  16:30 奥多摩駅
・費 用  2,200円 (新宿駅基点)
・地 図  (1/25000 地形図)奥多摩湖         (昭文社) 奥多摩
・歩 程  1日目約6時間00分
・参加条件 ありません
・申 込  12月4日締切
◎東京百名山候補の天地山と鋸山を歩きます。バスに乗らず、歩けます。

山行報告

前日の長雨から見事に晴れ渡った絶好の山日和、降り立った白丸駅の小さな駅舎は住宅街にとけ込み、辺りはのどかな光景である。青梅街道を奥多摩駅方向に歩き、多摩川を眼下にした海沢大橋を渡る。左手の導水管の上に架かる「かんにわばし・神庭橋」を進み、二度三度、複数の道が分かれている箇所では地図を読み合い、進む道を決めてみて人家を離れ林道へ入る。「うなざわがわばし」を渡り、しばらく歩くと杉木立が広がる登山道が始まる。20分ほど急な勾配を九十九折に上っていくが、伐採されて変色した枝が重なり、土が浸食され歩きづらい箇所もある。背丈に近いような左右のススキをわけ、外さないように注意しながら細く急な尾根を上がっていく。心地よく汗ばむ頃に、何の変哲もない、周囲の地形よりも少しだけこんもりした674m地点を踏む。その先で右からの道に出会い、辛抱強く登り続けて、天地山981mに到着。駅からここに至るまで、山を示す案内はただの一枚も無かったので二枚の山名板を見つけてみて、この場所の「山頂感」を意識した。樹々に囲まれ展望はないが、数個の大岩が点在する適当な広さであった。

昼食を取り、直後はロープや立木、岩肌に頼りながらの急降下に始まる。慎重に40mほど下り、道は再び上へ上へ。気持ちと脚も負けじと上げ続け鋸尾根と合流する。標識は、「鋸山へ」と「愛宕神社へ」の二方向を示すのみで、私たちが通ってきた道を覗わせるものは何も無かった。そういう道を歩いてきたようだ。晴れやかに足取り軽く鋸山1109mに到着。周囲の針葉樹が展望を奪うが、御前山や大岳山へと通じる要所でもありベンチが4つある広場の趣である。先ほどの合流点に戻り鋸尾根の下山に入る。時折現れる、鉄製の短い梯子にも足元を疎かにせず緩急をつけて下っていく。木々の間を縫って、皆でモッコリと目立つ天地山を眺め地図と道の様相を思い返し納得をし、本仁田山の姿を褒めてみたり。726m地点を過ぎ歩くのみ。長い年月で風化した石像、それから電波塔、30分ほどで愛宕山まで来た。この地の人々に愛されている「愛宕神社」は、本殿と五重の塔より成っている。うっかり躓くと危ない左側に注意しながら、これが最後のガンバリどころ、急傾斜の石階段。無事街に降り立ち、昭和橋を渡り奥多摩駅に帰着した。

今回は林道始点と登山口の見定めが肝心要であった為、各自が少ない記録を元に準備を整えて参加、山行中も地図読合せを活発に実践したように思う。本日とは逆の、鋸尾根合流点から白丸駅までを下ってみる場合も、薄い踏み跡と少ない赤テープを念頭に置き、事前に調べての歩きが大切だと思う。呼吸を乱してもお喋りをするのも楽しく、和気あいあいとした雰囲気に満ちた山行であった。まだまだ知らない奥多摩の山々の新しい一面に触れてみたいという気持ちと、令和2年3月から使用できる工事中の新トイレが、この地域を何度でも訪れさせるだろうと思った。

<コースタイム>白丸駅(/9:00)-海沢大橋(9:20)-林道入口(9:30/9:35)-登山道入り口(9:50/9:55)-674m (10:35/10:40)-天地山(11:30/12:05)-鋸尾根合流地点(12:50)-鋸山(13:05/13:15)-愛宕神社(15:05)-奥多摩駅(15:30/)

<参加者>9名