(6/1)高松空港でレンタカーを借り、翌日、三嶺から下山する「名頃」に車を停める。「名頃」から路線バスで剣山への登山口「見ノ越」まで行く。登りは、春の陽光が木洩れ出る新緑がきれい。人に慣れた鹿も見かける。リフトの終点西島駅まで来ると次郎笈~三嶺の稜線が見渡せる。大剣神社を経て剣山頂上ヒュッテに着く。剣山の山頂はヒュッテからすぐで、リュックを置き、木道のある平な山頂へ行く。三嶺への稜線とともに瀬戸内海まで見渡せる。風は強く寒い。ヒュッテではコタツを借りて部屋でゆっくり暖をとる。食事は美味しく、お湯を浴びることもできる整った小屋であった。
(記 I)
(6/2)2日目は剣山から三嶺を越えて名頃まで歩く。日の出とともに剣山頂上ヒュッテを出発。剣山山頂から続く稜線が広大な笹原の中を次郎笈から三嶺方面までなだらかに伸びている。次郎笈を越え、丸石を経るとやがて樹林帯の中へ。新緑が目に眩しく、ピンクのミツバツツジや名残のシロヤシオが目を楽しませてくれる。再び笹原の道となり、高ノ瀬、そして平和丸のピークを越えて進み、白髪山避難小屋でひと休み。ここからミツバツツジの群落が咲き乱れる斜面を下り、途中カヤハゲを越えると、スタートの時には遠くに霞んで見えた三嶺の山容が、もう目の前にある。標高差は200m。最後の急登、鎖場を乗り越え、ついに三嶺山頂へ到着。遥か彼方に剣山、堂々とした次郎笈、くっきりと続く稜線が広がっている。山頂の下には避難小屋と池、整備されたトイレがあり、ここでしばしの休憩を終え下山開始。ここからは、がれ場の急斜面を一気に下っていく。浮石に注意しながら慎重に足を運ぶと、道はやがて樹林帯の中へ。静かな森の中、長く続く尾根道を延々に下っていく。ひたすら歩き続け、ついに名頃の駐車場にたどり着いた。無事に歩ききったという安堵と達成感。心に残る素晴らしい山行となった。
(記 M)
(6/3)朝は弱い雨が降っていたが、天気は回復傾向との予報を信じてバスでいざサンライズ糸山へ。とはいえイマイチな天候のためか、キャンセルもかなり出ていたようで電動自転車に空きが!メンバー2名は迷うことなく電動を選択。リーダーはクロスバイクで頼もしい。10:00に最初の島、大島に向けて出発。雨はまだ弱く続いてはいるが、ほぼミスト状なので気にならない。次の伯方島ではトイレ&伯方の塩ソフト休憩。その後大三島を経て生口島へ。ここから広島県に入り、突然島の雰囲気が商業的になったように感じられた。個人的にずっと訪れたいと思っていた生口島でランチ休憩。この頃からは日差しも出てほぼ雨は止んでいる状態。瀬戸内海はとても穏やかで癒しにあふれ、まったく飽きることがない美しさで、島と島を結ぶ橋はそれぞれ立派で写真映えがする。休憩後は因島、向島ときて都会になっていき信号が増えてきた。最後は5分ほどフェリーに乗って尾道にゴール。70㎞はなかなかの距離であり、前日の登山による酷い筋肉痛の中頑張らなくても先にスイスイ進める電動自転車を選んで心からよかったが、パッドなしでの70㎞は本当にお尻には拷問で、なかなかの経験だった。
(記 S)
<今後の同山域への計画に対してのアドバイス等>
剣山⇔三嶺の縦走は、下山後のアクセスが悩ましい。今回は名頃登山口駐車場に車を停め、名頃発の三好市バス(土日祝のみ運行)に乗車し、下山後車を回収した。三嶺から向かう場合は、三嶺ヒュッテに宿泊し、丸石でかずら橋に降りれば、車道歩きも1時間程になる。
しまなみ海道サイクリングは、自転車を事前に予約することを勧めます。また、橋の登り以外に、島の中もかなり上り坂があり、電動アシストで走る方が断然お勧めです。
(記 M)
<コースタイム>
(6/1)高松空港(/9:30)=名頃(12:20/13:43)=見ノ越(14:15/14:20)-分岐(14:40)-西島駅(15:10/15:20)-大剱神社(15:45)-剣山頂上ヒュッテ(16:00/16:15)-剣山(16:20/16:25)-剣山頂上ヒュッテ(16:30/泊)
(6/2) 剣山頂上ヒュッテ(/5:05)-次郎笈(6:00/6:10)-高ノ瀬(8:40/8:45)-
白髪避難小屋(10:40/10:50)-カヤハゲ(11:40/11:50)-三嶺(12:40/12:45)-三嶺ヒュッテ
(13:05/13:10)-ダケモミの丘(13:55/14:00)-名頃登山口(15:10/)=今治(泊)
(6/3)今治=サンライズ糸山(10:00)-伯方島(11:30)-生口島(13:15)-フェリー乗り場(16:15)-尾道(16:30/)
<参加者>4名