2021年4月4日(日)(奥武蔵)天覧山沢登り技術講習会

投稿者: | 7月 4, 2021

沢登りステップアップ第1回目として、天覧山中段広場および岩場にて講習会が実施された。飯能駅には参加者8名が集合。その後足慣らし兼ねて天覧山中段広場まで歩き、現地で本日のコーチWさんと合流。東屋では基本となる沢での行動パターンを中心にレクチャーを約1時間、その後岩場に移動、使用するロープの説明から始まり、沢登りで多用される場面を想定した、飛び石、へつりでの体重移動、デイジーチェーン(または120cmスリング)およびショートロープ(今回は10mロープ)を使用しての登攀の実技を行った。後半は、ザックの荷揚げ、立木がある場合とない場合のタープの張り方等の実技を体験、実践に役立つ講習内容でした。(詳細は以下の通り)
注)天覧山の岩場は、現在は届け出制になっていて所有者の能仁寺へ届ければ誰でも使用できます。但し希望する場所は到着した順。我々が岩場に移動したときには既に他のパーティが使用していましたが、Wさんのお知り合いだったこともあり、予定していた岩場を使用することが出来ました。

レクチャー
① 沢の行動パターンの確認 
・尾根歩きでは前の人のトレールを外さないで歩くが、沢登りでは自分が歩きやすいところを歩く
・河原歩きではそれぞれの一歩が違う、水流によって登るラインが違う、10cm増水しても登れなくなる
・雪渓が残っている東北の沢では、毎年登るラインが違う、パーティ・メンバーによっても違ってくる
*自己責任、自己判断が求められる
② 沢登りの装備確認
 ・沢は水に濡れるので寒冷障害対策として、しっかりした沢ウェアを揃えることが重要

実技
① 飛び石、へつり
② デイジーチェーン(または120cmスリング)、ショートロープを使用しての登攀
➂ 高巻き(高度があがる、ブッシュの横断、全員にロープを繋げられない等、沢登りの中でもリスクある行動)
場面でロープを張り込んで支持支点として使う、根元のしっかりした立木等を使用
④ ショルダー(ワンピッチの場面で、メンバーの肩、頭に足を乗せて登攀する)
⑤ ザックの荷揚げ(ロープ、スリング、カラビナを使用した荷揚げシステム)
⑥ 野営の方法(沢では基本テントは張らない、タープ、ツエルト、ロープを使用して設営。マットは半身で対応)

最後に
講習会のまとめのあとに、Wさんよりお話がありました
・ 水量や季節により難易度が大きく変わる沢登り、自由度が高い反面リスクを自分が引き受けるのも沢登り
・ 大間違いしない(失敗してもカバー可能な)ルートを選び、間違えたら直ぐに修正することが重要です
・ NHCの皆さんは天気の良い日に、アプローチ短く、詰めも辛くない、綺麗な沢を楽しんでください
・ そして、雪渓徒渉等が必要な沢に行くときにはしっかりした技術を学んでから行くようにしてください

(記 K)

<コースタイム>飯能駅(/9:00)-中段広場(9:30/10:30)-岩場(10:40/15:30)-中段広場(15:40/16:00)-飯能駅(16:20/)

<参加者>9名(外部講師1名を含む)