2020年12月27日 (房総)鋸山(A2)

投稿者: | 2月 6, 2021

鋸山は4度目だが、今回の行程がベストルートだと思う。車力道に入ると、まずは昨年の台風19号による大規模な倒木に驚く。車力道は男衆が切り出した80㎏の石材を女衆が手押し車にのせて一日3往復したという、石材搬出のメインルートである。道には滑り止めをかねた数十センチ角の石材が敷き詰められ、わだちの跡もはっきりと残る。岩場を削った石段を上って稜線にで、東へアップダウンを繰り返すと鋸山三角点。329m。「東京タワーより低かったか」戻って、「東京湾を望む展望台」青い東京湾の向こう、西の彼方にうっすらと富士山。東には南総里見八犬伝ゆかりの双耳峰富山(とみさん)や、「房総のマッターホルン」伊予が岳。すばらしい大パノラマ。横浜の港や洋風石造建築物に多用された房州石の大規模石切り場跡を次々に見ながら観月台コースと合流すると、そのすぐ先が新名所「ラピュタの壁」、ここも石切場跡。日本寺拝観料700円を払うと、すぐに百尺観音。名物「地獄のぞき」には写真撮影の行列ができていたが、ミーハーに我々も並ぶ。千五百羅漢に首の無い石仏が多いことを嘆き、最後、総高18mの奈良の大仏よりはるかに大きい、総高31mの日本一の大仏では皆、感心していた様子。保田駅に着く10分前に単線内房線の各停上り電車が行ってしまい、次の各停が来るまでには100分もある。南房総の山旅では、時刻表のチェックはかかせない。(G)

<コースタイム>浜金谷駅(/10:20)-車力道入口(10:35)-鋸山(11:35)-東京湾を望む展望台(12:00/12:30)-岩舞台(12:50)-ラピュタの壁(13:05)-地獄のぞき(13:20/13:40)-日本寺大仏(14:20)-保田駅(15:10/)

<参加者>9名