2020年10月2日(金)~5日(月)(西日本)屋久島(B2)

投稿者: | 12月 30, 2020

(10/2)鹿児島空港で合流し、屋久島行きの飛行機が40分遅延したものの、眼下に開聞岳を眺めながら屋久島空港着、昼食し予約のタクシーで淀川登山口に向かう。トイレ等準備し、さして急な勾配もなく淀川小屋に到着する。小屋は広く泊まる人もなく独占状態。水場も近く夕食の準備にかかる、SLが下準備してきてくれた具だくさんの豚汁、アルファ米。米を食べきれず、翌朝の寿司の為に利用し、いなりとおにぎりにして翌朝の準備万端。よく日の為に早めに就寝する。満月の月が煌々と天気快晴の予感。

(10/3)朝4時に起床し、夜明けは6時頃の為ヘッドライトを付け5時に出発する。淀川に掛る橋を渡ると本格的な登りとなる。高度を上げ豆腐岩とよばれる大きな岩を乗せた高盤岳を左に見て、樹林帯を抜け視界が開けると湿原の花之江河に到着する。一息入れ、黒味岳分岐を過ぎると投石平までは大きな岩をよじ登るが、ロープが張ってあり結構整備されている。大きな人の顔と見まごうほどの岩や、周りはシャクナゲの木々がいっぱい。季節にはきれいに咲き誇るのだろうと思いながら、ゆっくりと高度をあげると、コースの右手には青空の中に投石岳・安房岳・翁岳が連なりやがて栗生岳に到着する。あと一息で頂上だとLに励まされるが、重いザックを背負い長時間歩いた身には投げだしたくなる。ひと踏ん張りして頂上に到着する。頂上には数人の登山者が展望を楽しんでいた。人のいるうちに集合写真を撮ってもらう。360度の展望を堪能した後、焼野三差路(永田岳の分岐)へ降りる。岩を乗り越え、大きな岩の平石を過ぎ休憩を取りながら下ると展望の良いところで変わった岩山が見える。(後でわかったことだが、翁岳だった、方角が違うと見え方が違う)ヒメシラの森を通り抜けると新高塚小屋に到着する。小屋は男性1、イギリス人親子3人と我々4人の8人でした。(I)

(10/4)明るくなるのを待って出発。思ったよりアップダウンがあり、軽くなったとはいえ、大きなザックが肩にくい込む。登山道には猿や鹿が現れ、そのかわいい姿に心が和む。やがて高塚小屋。ここも昨夜は誰も泊まった形跡なし。きれいな小屋である。わずかに下ると木組みのデッキが現れ、縄文杉に到着。樹根保護のため近づくことはできないが、朝日を浴びて木肌が白く光り、どっしりとした姿は存在感がある。

縄文杉からは杉、杉、杉の林を行く。ガイドに引率されたツアーのグループが続々と登ってきてすれ違いに時間を取られる。ウイルソン株。木の株に入り写真を撮ってもらうと、本当にハート型の空が写っていた。感激する。トロッコ道に下り着き大休止。長かった縦走もあともう少しだ。単調なトロッコ道を楠川分かれまで歩き、辻峠を越えて白谷雲水峡に下る。峠から女性2名が太鼓岩に登り携帯でタクシー会社に到着時間を連絡。電波は屋久島山中ではかろうじてドコモのみ通じるようだ。苔の美しい「もののけの森」を下る。幽玄な森を疲れた足を鼓舞しつつ駐車場に到着。迎えに来たタクシーで運転手の屋久島の楽しい話(住んでいる地区により肌の色も筋力も違うということなど)を聞きながら空港近くの宿、鹿鳴庵へ。田舎の親戚の家のような宿泊施設らしくない宿で、話好きのいかにも大阪のおっちゃん、おばちゃんといったご夫婦が歓迎してくれた。

(10/5)最終日はレンタカーで屋久島観光をする。猿川のガジュマル、千尋の滝、トロ―キーの滝を見て、西部林道へ。一車線の狭い道で舗装はされているものの、スピードが出せない。その上、猿が道路の真ん中で座り込んでクラクションを鳴らしても逃げようとせず、車を降りて追い払う。宮之浦の「潮騒」という食事処で首折れ鯖のランチ。身のしまったゴマ鯖は実に美味い。レンタカーを返却し空港近くの旅館「縄文の宿まんてん」で温泉に浸かる。次回はここに泊まって愛子岳やモッチョム岳などに登るのもいいなあと思いながら天候に恵まれた山行を終えた。(N) 

<コースタイム>
(10/2)屋久島空港(12:25/13:00)=淀川登山口(14:00/14:15)-淀川小屋(15:15/泊)
(10/3)淀川小屋(/5:00)-花之江河(7:10/)-投石平(8:25/8:30)-栗生岳(10:10/10:20)-宮之浦岳(10:50/11:35)-平石岩屋(12:40/12:50)-新高塚小屋(14:55/泊) 
(10/4)新高塚小屋(/6:35)-高塚小屋(7:50/8:00)-縄文杉(8:05/8:15)-ウイルソン株(9:45/9:55)-トロッコ道(10:25/10:55)-楠川分かれ(11:55/12:00)-辻峠(13:15/14:00)-白谷雲水峡駐車場(15:40/)=鹿鳴庵(泊)

<参加者>4名